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電流密度は大切だという話2
前回の記事の冒頭で書かせて頂いた、「〈佐賀〉の賀」か「〈滋賀〉の賀」かという話を、福岡出身・京都在住の友人に話してみたところ、福岡の人に説明するときは〈佐賀〉、京都の人に説明するときは〈滋賀〉を使う。とのことでした。
「でも〈賀正〉の方がわかりやすいのでは?」
と言われました。説明の仕方、また伝わりやすさは、いろいろですね。

引き続き、電流密度のお話です。
前回の記事から、電流密度を上げると粒子が粗くなってしまうのがわかって頂けたと思います。電流密度が高くても、粒子が細かく緻密な表面する方法とは、攪拌を強くする!ことです。

左は攪拌が弱い状態でめっきしたもの。右は攪拌が強いものです。
電流密度は大切だという話2
電流密度は大切だという話2
これはめっき液の状態を見るためのテスト、ハルセル試験を行った結果です。
光沢があるような、きれいな表面の範囲が広ければ、高い電流密度を出しても、粒子が細かいめっきになります。
写真ではわかりにくいですが、攪拌が弱い場合では、板の右端から5mmの部分に光沢が出ています。一方強い場合では、板の右の3分の2は光沢が出ています。
つまり、右のように攪拌を強くしてめっきをすれば、高い電流密度でめっきをしても粒子が細かい、緻密な表面になるのです。

攪拌が強いだけでこれほど変わってしまうのです。原理としては、攪拌を強くすることで、陽極から出た銅イオンが素材表面により多くより早くつくようになるからだそうです。
他にも、シアン化銅をきれいにつけるための方法として、液温を上げる、金属濃度を上げることが挙げられます。温度を上げることで銅イオンの動きが活発になり、金属濃度を上げることでイオンが溶け出しやすくなるそうです。その結果、素材表面に銅がきれいにつくようになるのです。

以上、電流密度は大切だという話でした。
最終的に本サンプルにめっきをする時は、攪拌をかなり強くし、温度を上げ、金属濃度も高い状態にしました。
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