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TECHNOLOGY INFORMATION
技術情報
2020.8.21
研究開発
学研のメタルキットシリーズ「リオレウス」を作成、めっきしました。
アルミでできたパーツを組み立てる、フィギュア作りのキットです。
第3弾となる今回は「リオレウス」です。

商品情報はこちら。https://kids.gakken.co.jp/kagaku/mag_kagaku/metalkit/mh/mh01.html

Instagramにもアップしております。よろしければご覧ください。
弊社のアカウントはこちら。https://www.instagram.com/metek1918/

アルミへのめっきについての詳細はこちら。https://www.metek.co.jp/blog/1248/
こちらも合わせてご覧いただくと、よりめっきのことがわかると思います。

今回のメタルキットは大作です!大きいです!そして組み立てが難しい!かなり時間がかかりました…。
そして、本物のリオレウスは赤茶色なので、その色に近付けるようひと手間加えています!
パーツ
パーツはこんな感じです。もちろん材料はアルミです。
今回はパーツにめっきをしてから組み立てます。

平べったいままめっきすると、曲げたときにクラック(ひび割れ)がおきてしまいますので、
ある程度、組み立てに支障のない範囲で曲げた状態で、めっきをします。
めっき後
いきなりめっき後の写真です。
今回は光沢銅めっきをつけております。

銅の色といえば、10円玉硬貨の色を想像されるのではないでしょうか。だいたい茶色い色をしていますね。
あれは表面が酸化したり、汚れたりしているので、茶色くなっているのです。

めっき後すぐの銅はまだ酸化しておらず、汚れもついていないのでとてもフレッシュ!
なので、きれいな淡いピンク色をしています。光沢もあるので、いい感じに輝いています。



「オオスズメバチ」、「ダイオウグソクムシ」では前処理から全工程を紹介しておりましたが、
前処理~無電解ニッケルめっき+銅ストライクまでは同じ工程ですので、今回は省略します。

詳しい工程を知りたい方は以下のページをご覧ください。
「オオスズメバチ」編 https://www.metek.co.jp/blog/1605/
「ダイオウグソクムシ」編 https://www.metek.co.jp/blog/1671/
アルミ材へのめっき https://www.metek.co.jp/blog/1248/
焼き
そんなきれいな銅めっきを、耐熱炉150℃で焼いてしまいます!
あえて表面を酸化させます!
焼き上がり
こんがり焼けました~。
いい感じで茶色くなりました。

内部のパーツは黒ニッケルめっき、外側のパーツはすべて銅めっき後、焼きました。

これを組み立てていきます。
組み立て
骨組みから、胴を肉付け、足、翼、頭の順に組み立てます。
全てのパーツをとりつけて…
完成
全てのパーツをつけて、完成!大きいです!
いい感じの色合いです。

均一な焼き色でないけれど、それもまた味があっていいのではないでしょうか。

ここからはさまざまな角度から撮影したリオレウス(銅めっきつき)をお楽しみください。
今回はめっきより色付け(焼き)と組み立てがメインで、めっきのことはあまり触れませんでした。
一応めっき屋さんなので、次はちゃんとめっきの記事が書ければなと思います。

5月末から作成を開始し、途中で中断しつつ、8月半ばになってやっと完成しました。
とにかく難しかったです。完成してよかったです。

ここまでご覧くださり、ありがとうございました。
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