ニッケルめっきの上に銀めっきを直接つけると密着が悪く、耐熱試験でふくれてしまいます。
しかし、弊社のニッケルめっき上のダイレクト銀めっきは、通常のめっきよりはるかに密着がよく、
高温、長時間の耐熱試験でもふくれません。
ニッケルは表面に強固な酸化被膜を作るため、その上に直接銀めっきをつけると密着性が悪くなってしまいます。
間に銅めっきを行うと、密着はよくなります。
しかし、銅と銀は拡散しやすいので、熱がかかると変色や光沢度の低下を起こしてしまいます。
そこで、ニッケルめっきに直接密着の良い銀めっきをつける技術を開発しました。
普通ニッケルめっきの上に光沢銀めっきをつけたサンプルです。
カメラが映り込んでしまうので、白い紙を反射させて撮影しています。
外観に違いはありません。
しかし耐熱後だと通常のニッケル上の銀めっきでは、端にはふくれができています。
通常のニッケル上の銀めっきだと、400℃以上の耐熱試験でふくれができてしまいます。
つまり密着性が悪いため、熱がかかる環境では使えない、ということになります。
しかし弊社のニッケル上のダイレクト銀めっきは540℃、10分の熱にも耐えることができます。
ニッケルめっきと銀めっきの密着性が良いからこそ、ここまでの温度に耐えることができるのです。
ニッケルめっき上のダイレクト銀めっきについてご紹介しました。
特徴をまとめると以下になります。
①銅めっきが必要ないので、銀の変色、光沢度低下を防ぐことができる。
②通常だと400℃の耐熱でふくれるが、540℃にも耐えることができる。
③ニッケルめっきや銀めっきが、他の金属との合金というわけではない。
ニッケル上のダイレクト銀めっきに関しまして、少量試作を承っております。
ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。